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モンゴルの5日目馬に乗る最終日である5日目は、朝から雨でした。が、雨の中朝食をとったり、出発の準備をしているうちに、やんでしまいました。 最終日はアップダウンが激しく、それほど走れないと聞いていたのですが、聞いていたほどではなく、結構走れるところがありました。 最後方からの追い込みの虜になってしまった私は、相変わらず抑えて抑えて後ろに控えます。スピードを楽しむだけでなく、背負い投げを食らわないためにも、これが最善の策なのです。とは言え、最後方から首を下げたまま駆歩が出ちゃった時にはあせりましたけど・・・ ある時後ろに控えていると、牧民の子どもがニコニコニコっと近寄ってきて、私の手綱を握り、前に行かないようにと抑えます。もちろん馬上からです。何をされるのかと不安になりましたが、馬群からかなり離れたところで手綱を離して「チョッ」と一言。このプロの「チョッ」は、我々アマチュアの「チョー」10 連発よりも効果があるようで、なかなかエキサイティングな走りを体感できました。 「ありがとー」とばかりに、今度は私がニコニコしていると、またも手綱をもたれ、さらにはMさんの手綱をとった別の牧民が近づいてきて、2頭をならべます。本当に抑えが利かないくらいまでに、馬を焦らせて、手を離して「チョッ」。2頭合わせでかなり長い距離を全力疾走しました。でも鞍上の腕の違いか、Mさんより前には出られませんでした。もうこのスピードには病みつきになりそうです。 その後、1日目に通った同じ峠を越え、昼には最初の宿営地に着きました。 午後は、希望者だけ(全員)で付近1周ツアーに出ました。ここで、ちょっと腹の立つことがありました。若い女性がポケットティッシュを落とし、牧民(正確にはその友達)が拾いに行こうとしたのですが、それに対しこの女性は「いいよ、いいよー、いらないものだから拾わなくていいよ」(日本語)と言っていました。「あほたれー!おまえはいらんかも知れんけど、モンゴルの自然の中にゴミを落として平気で立ち去るなー」と私は言いたい。 さて、それ以外は最高でした。少しでも平坦なところがあれば走りまくり、一旦離れてわざとUターンして集団に戻ったり、いろいろし放題。モンゴルというのは、時間や距離の感覚だけでなく、方向感覚まで鈍らせるようで、何処をどう回ったのか全くわからないまま、ゴールとなる宿営地が見えてきました。 「あぁ、あそこに着いたら、馬から下りなきゃいけないんだ。現実にもどるのかぁ。」と思うと、なんだか空しいような、何とも言えない気持ちになりました。「最後くらい、思いっきり走ってくれよ」とばかりに、尻鞭一発。「危ないからついてくるなー!」と無責任な注意を初心者に言い残して、Mさんら数人で、ゴールまで疾走しました。私のアズラガは、愛人のMさん馬が一緒だからか、首を下げることも、左に寄れることもなく、きっちり走ってくれました。 着いてからも馬から下りるのが名残惜しく、しばらく乗ったまま歩かせました。「君だから(経験者だから)落ちずに乗りこなしてたけど、難しい馬だよ」などとも言われましたが、私にとっては最高の馬でした。
牧民が乗っていた馬 |
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